今回はREAPPRAISAL(リアプレイザル) 最先端脳科学が導く不安や恐怖を和らげる方法を読んだ感想を書いていきます。
まずリアプレイザル(re-appraisal)とは「再評価」という意味です。
心理学の認知行動療法のひとつで
嫌な感情を抱いたときに、それを良い感情に変えるように意識する
という考え方です。
小さなことに不安を感じてしまう自分にとって、生活に取り入れられそうだと思いました。
強迫性障害を治すための暴露療法に似ている
この本で紹介されている「リアプライザル(再評価)」は、強迫性障害の治療法で有名な「暴露療法」に似ていると感じました。
嫌な感情を引き起こすものに少しずつ慣らしていく治療法
あえて嫌なことを経験することで、どこまでがOKでどこからがダメなのか、自分自身で客観視できる状態を目指します。
これによって「あ、意外と大丈夫だったかも」と、少しずつ嫌なことへの耐性を強めていくのが狙いです。
- 電車やバスなどの人が多い場所が苦手
- 不特定多数の人が触ったものに触れない
- 食べ物を洗わないと冷蔵庫に入れられない
などの強迫性障害に苦しんでいます。
強迫性障害についてはこちらの記事で
いきなり克服するのは絶対にムリなので、たとえば電車に乗れない件については
ほとんど人がいない時間
↓
少しだけ人がいる時間
↓
ちょっとだけ混んでいる時間
↓
まあまあ混んでいる時間
このように少しずつ挑戦していくことで、「電車が怖い」という感情を「そこまで怖くないかも」というポシディブな考えに変えていくことを目標にしていきます。
これがリアプライザル(再評価)の基本的な考えです。
強迫性障害に苦しむ自分にとっては、ぴったりの治療法だと思いました
感情に対して立ち止まることが大切(すぐに行動しない)
生きていく上でさまざまな感情が湧き起こると思います。
ポシディブな感情だったりネガティブな感情だったり・・
そのような感情が発生したときに、すぐ行動せず一旦落ち着いて考えることが大切だと書かれていました。
なぜ立ち止まることが大切なのでしょうか?
それは感情の波は上がったり下がったりするので、上がっているピークの状態で行動してしまうと冷静な判断ができない危険性があるからです。
嫌な感情を減らすために行動したい気持ちは分かりますが、それを我慢して感情の波が下がるまで待つことで、正しい判断ができるようになります。
ここで行動せずにいられないのが強迫性障害ですね…
何かしからネガティブな感情を感じたら、瞑想(マインドフルネス)のような気持ちを現実から切り離す作業をするのが良さそうです。
詳しくはこちらの記事で解説しています
感情に名前がつくことで適切な対応がしやすくなる
自分の感情がどのような原因で発生したか見つけることも大切です。
心理学で使われる言葉を覚えておくことで
今の気持ちは〇〇という心理学の考えと似ている気がする
と自分の感情を客観視することができます。
気軽に試せそうな方法だと思いました!
最後に
興味のある人はぜひ読んでみてください。