こんにちは、もっちーです。
- 「他の人よりも仕事が遅い…」
- 「作業のペースが遅くてまわりに迷惑をかけている…」
HSPの人なら一度はこんな気持ちを感じたことがあるのではないでしょうか?
自分も最初に入社した会社では「仕事が遅い」や「コミュニケーションが取りづらい」と言われ続けていて、不安やストレスに悩まされた経験があります。
ただでさえ生きづらい人生なのに、仕事で感じるストレスがめちゃくちゃ大きかったです・・(泣)
でも今ではHSPならではの特性を理解できたので、できるだけストレスを感じない働き方を見つけることができました。
この記事では、HSPの方が抱える「仕事が遅い」という悩みについて以下のポイントごとに解説していきます。
- HSPが仕事で「遅い」と感じる理由
- HSPならではの強みを活かした働き方のコツ
- 周囲の理解を得るためのコミュニケーション方法
HSPの人は細かい部分まで気を配れたり丁寧に仕事をしたりする傾向があるので、「仕事が遅い」と思われがちなデメリットも考え方次第では大きな強みになり得ると感じました。
それでは詳しく見ていきましょう。
HSPの人の仕事における特徴
まずはHSPの人が仕事をするときの特徴についてまとめていきます。
HSPの基本的な特徴
HSPの特徴をざっくりとまとめてみました。
- 騒がしい環境が苦手
- 細かい変化に気づきやすい
- 深く物事を考える傾向がある
- 周りの雰囲気を敏感に感じ取る
- 一度にたくさんの課題を抱えると混乱しやすい
これらの特徴は仕事をする上でメリット・デメリットのどちらにも当てはまると思います。
たとえば自分の場合だと、オフィスの小さな物音でも気になってしまったり、他人の表情の微妙な変化に敏感に反応してしまったり。
悪いところに繋げて考えてしまいがちですが、考え方次第では良い方向に行かせる可能性もあります。
メリット(強み)
まずはメリットを見ていきましょう。
- 細かい部分への強いこだわり
- 丁寧な仕事ができる
- ミスを見つけるのが得意
- 中途半端でなく質の高いものを作れる
- まわりの人への高い共感力
- 相手の気持ちを理解しやすい
- 人間関係のトラブルを未然に防げる
- お客さんの細かいニーズに気づける
- 深いところまで考えられる力
- 問題の本質を見抜ける
- 長期的な視点で物事を考えられる
- 根本的な原因を解決できる方法を見つけやすい
これらはHSPの人ならではの強みなので、しっかり理解しておくことが大切です。
改めて自分の仕事している姿を思い出してみると、何かしら当てはまることがあるのではないでしょうか?
非HSPの人が見逃してしまうことに気づけるのは大きな武器だと思います。
デメリット(課題)
次にデメリットも見ていきましょう。
仕事であまり良い評価をもらえないと感じている場合は、以下のことを直せるように意識してみるのが良いかもしれません。
- 作業スピードが遅い
- 完璧を求めすぎる
- 判断に時間がかかる
- 細部にこだわりすぎる
- 環境の影響を受けやすい
- マルチタスクが苦手
- 急なスケジュールの変更に弱い
- 騒がしいオフィスでは集中できない
- とにかく疲れやすい
- 長時間の会議だと疲れる
- 情報が多すぎると混乱する
- 人混みのある環境でのストレス
自分はルーティンのような細かい作業は得意なのですが、思ったよりも時間がかかってしまい会社の人から「もっと早くできないの?」と言われることも…。
これは決して「できない」わけではなくて、さきほどのメリットにも書いたように「細かい部分への強いこだわり」が出ているからだと思います。
むしろ、このような特徴を必要とされる仕事を見つけることで、大きな強みになるんです。
自分の場合はエンジニアの仕事がぴったりでした。
HSPで仕事が遅くなってしまう5つの原因
なぜHSPの人は「仕事が遅い」と思われてしまうのか、具体的な理由を見ていきましょう。
自分が社会人になったばかりの頃は、上司から怒られることが多くて
どうして自分だけこんなに仕事が遅いんだろう…
と悩んでいました。
当時は「HSP」という言葉を知らなかったので、自分の要領が悪かったり才能がなかったりすることが原因だと思っていました。
でも今ではHSPであることの影響が多かったと理解できています。
HSPの人が仕事で遅くなってしまう原因には以下の5つがあります。
- 集中力が乱されやすい
- 考えすぎて行動が遅れる
- 求められる以上に丁寧になりすぎる
- メンタル的な疲れで行動が遅くなる
- 些細なミスをすることを恐れすぎている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 集中力が乱されやすい
HSPは外部からの刺激に敏感なため、以下のような環境では集中できないことが多い
- オフィスの話し声や物音
- 人の出入りが多い場所
- エアコンの音や振動
- 蛍光灯のちらつき
「この資料作り、2時間あれば終わるはず…」と思っていても、環境からの刺激で何度も中断されてしまい、結果的に倍以上の時間がかかってしまうことも。
2. 考えすぎて行動が遅れる
HSPは物事を深く考える傾向があります。これは以下のような場面で時間がかかる原因になります。
- メールの文面を何度も推敲する
- 企画書の細かい表現にこだわる
- 相手の反応を予測しすぎて発言をためらう
- 決断する前に様々な可能性を考えすぎる
「この言い方で大丈夫かな…」「もっと良い方法があるんじゃないか…」と考えすぎて、単純な作業でも時間がかかってしまうんです。
3. 求められる以上に丁寧になりすぎる
完璧を求めすぎてしまうHSPの特徴が、以下のような形で表れます。
- 必要以上に資料を作り込む
- 何度も見直しを繰り返す
- 細部にこだわりすぎる
- 「これでいいか」と不安になる
上司からは「そこまでやらなくていいよ」と言われることも。でも、その一方で丁寧な仕事ぶりを評価されることもあります。
4. メンタル的な疲れで行動が遅くなる
HSPは日常的な刺激でも疲れやすい特徴があります:
- 長時間の会議での疲労
- 人との交流によるエネルギー消費
- 騒がしい環境でのストレス
- 情報過多による精神的疲労
この「気疲れ」が重なると、単純な作業でも時間がかかってしまいます。
5. 些細なミスをすることを恐れすぎている
完璧主義な傾向から、以下のような不安が行動を遅くします:
- 「間違ったらどうしよう」という不安
- 「迷惑をかけたくない」という過度な配慮
- 「評価が下がるかも」という心配
- 「取り返しがつかない」という過剰な恐れ
これらの不安が、確認作業を増やし、仕事のスピードを落とす原因になっているんです。
ここであげた原因の中で少なくても1つは心当たりがあると思います。
これらはHSPならではの特徴によるものなので、決してあなたが「できない」「ダメな人間だ」というわけではありません。
HSPの「仕事の遅さ」を強みに変える3つの考え方
それではHSPの人が仕事を効率的に進めるためのコツを紹介していきます。
一般的に「仕事が遅い」ことはネガティブに捉えられることが多いのではないでしょうか?
ただ考え方を変えてみると、これは大きな強みになる可能性を秘めていると思います。
その理由は以下の3つです。
- マイペースだからこそ重要なポイントに気づける
- 慎重な性格のおかげで事前にリスクを回避できる
- 丁寧な仕事を続けることで長期的な信頼に繋がる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. マイペースだからこそ重要なポイントに気づける
HSPの人は自分のペースで物事ゆっくりを進める傾向があったり。
一見デメリットに思えるこの特徴ですが、以下のような場面であればメリットになります。
- 細かいミスに気づける
- 普通なら見過ごす問題点を発見できる
- 他の人が気づかない改善点を見つけられる
急いで進めていたシステムの開発でバグに繋がりそうな部分を見つけて、開発が進んだ後に発覚したらやばそうなトラブルを未然に防げたことがありました。
作業がゆっくりで細かい部分に気をつけていたからこそ、このような良い結果に繋がったと考えています。
2. 慎重な性格のおかげで事前にリスクを回避できる
HSPは未来のことを深く考えてしまう癖があると思います。
なぜか将来が不安に感じる・・
このような漠然とした不安が頭から離れないイメージですね。
この特徴は以下のような形であればメリットだと考えられます。
- 業務での潜在的なリスクを予測できる
- トラブルを未然に防ぐための対策を考えられる
- いつか起こ流かもしれない問題に早めに気づける
大きな失敗をしてしまった時に「もっとゆっくり確認しておけば良かった…」という後悔をなくすことができるんです。
自分はかなり慎重に計画を立ててしまうタイプなので、後になってからの手戻りを大幅に減らすことができました。
結果的に全体の効率は上がっていたのだと思います。
3. 丁寧な仕事を続けることで長期的な信頼に繋がる
スピードよりも質を重視するHSPの特徴は、意外とまわりの人から高い評価をもらえていることが多いです。
- 高品質な成果をあげられる
- 細かい部分まで配慮の行き届いている
- 仕事の質が安定している(ムラがない)
最初は「遅い」と言われるかもしれませんが、その丁寧さを続けることでかならず良い評価がもらえるはずです。
まわりの人たちの作業スピードと比べて焦ってしまい、「頑張って早くしなきゃ」と思う必要はありません。
自分の方が「丁寧に確認できている」や「リスクを見つけられている」というポジティブな視点で捉えることが大切です。
HSPの私が実践している仕事術|5つの習慣
とにかく「仕事が遅い」というコンプレックスを抱えていた自分が、いろいろと試してみて効果的だった習慣を紹介します。
まず前提として以下の考え方をしっかり頭に入れておくことが大切です。
- 健康を第一に考える
- シングルタスクを意識する
- 余計な情報を見ないようにする
最低限これだけ気にしておけば、仕事に与える悪影響は少なくなると思います。
日常から試せるコツを具体的にまとめておきます。
- 朝に今日やるべきことを決めておく
- ポモドーロテクニックで集中力を維持する
- スマホなどの電子機器は見えない場所に置く
- お昼後に15分の”パワーナップ”で午後に備える
- 軽い運動で疲れを翌日に持ち越さないようにする
これらの習慣は様々な方法を試してみた結果、やっと自分に合うものを少しずつ見つけてられた感じです。
紹介した方法を参考にして、もし興味があるものがあれば試してみてください。
まとめ:HSPの「仕事が遅い」は個性であって考え方次第でメリットになる
いかがだったでしょうか?
行動が遅いからと焦ってまわりのペースに合わせようとするのではなく、HSPならではの特徴をできるだけ良い方に繋げていくことが大切だと思います。
この記事で書いたことが少しでも参考になれば嬉しいです。