こんにちは、もっちーです。
今回は「科学的な適職」を読んだ感想を書いてきます。
自分は今の仕事にやりがいを感じることができず、毎日モヤモヤした気持ちを抱えながら過ごしています。
もう今年で30歳になってしまったので、ポテンシャルを評価してもらって転職するのは難しいかもしれません。
そこで転職に関する本をいくつか読んでみることにしました。
とりあえず1冊目の「科学的な適職」を読み終えたので、感じたことなどを書いていこうと思います。
過去に自分がツイートした内容も振り返りながら、今後どのように動くべきなのか考えていきたいです。
それでは詳しく見ていきましょう!
視野が狭くなり黒か白かの2択だけを考えてしまう
電車をする上でもっとも大きい失敗は、「視野が狭くなってしまうこと」だと書かれています。
自分の頭の中にあるバイアスに大きく影響を受けてしまい、たくさん選択肢があるにもかかわらず、狭い範囲しか見えない状況になってしまったり。
基本的に何かしらの判断を決めるときには
- 自分の経験で成功したときのこと
- まわりの成功している人にアドバイスされたこと
などの情報に影響を受けることが多いのではないでしょうか?
このように狭いコミュニティでの成功体験だけを参考にしていると、その内容に従っていれば絶対に成功すると勘違いしてしまう危険性があるかもしれません。

そのため視野を広く持つことが大切だと書かれていました。
とはえい多くの選択肢があるど、不安や混乱してしまう可能性が高い
視野が広くなると、これまで気づかなかったことを見つけるチャンスにもなります。
ただ、自分が選べるかもしれない選択肢が増えすぎると、どう動けば良いか分からず混乱してしまうことも。
行動することを諦めて、現状維持を選んでしまったり。
このような状況を「科学的な適職」では、以下のように表現していました。
人間の脳は「複数に分岐した未来の可能性」をうまく処理するための能力がなかった
「科学的な適職」より引用
昔の時代では、生まれた時点で職業がほぼ決まっていたので、どのような仕事するか自分自身で決める必要はありませんでした。
自分で仕事を選べるようになったのは、ここ最近の話というわけです。
そのため「自分にぴったりの仕事を見つけられない」ということは人間の性質であって、できなくても当然のことだと解説されています。
仕事への思い込みが少なければ、業務中のストレスに耐性が強くなる
好きなことを仕事にできるのは、とても良いことだと思います。
自分のスキルを活用できますし、事業を大きくすることに携われてる実感も得られますし。
ただ、今の仕事がめちゃくちゃ好きな状態が続いていると、大きなピンチ(倒産したりクビになったり)を迎えたときに受けるダメージが大きくなります。
思い入れが強すぎるがゆえに、裏切られたときのダメージが大きいのだと思います…。
そのため、仕事に対して過度な期待を持たない方が、意外とストレスを溜めずにやっていけると書かれていました。
自分は今の業務にやりがいを感じていないのですが、ある意味これは会社に対して期待しなくなっている状態みたいです。
そういう意味では、何かあったときに別の道(転職など)に踏み出しやすい、というようにポシディブに考えても良いのかもしれません。
楽すぎる仕事であっても、実は見えないストレスを感じやすい
自分の能力を超えている難しい仕事だと、失敗せずに進められるか不安な気持ちになりますよね。
一方で、簡単すぎてテキトーにやっても終わるような仕事の場合も、同じように不安な気持ちになる可能性が高いです。
たとえば
- 退屈すぎて脳がマンネリ化する
- スキルが身につかず将来が不安になる
- 誰でも出来るので将来なくなる仕事かもしれない
などのように、仕事自体は簡単かもしれませんが、それに続く将来の不安につながることが多いです。
ほどよい緊張感があり成長に繋がるストレスを感じられる仕事をすることで、将来への不安などを感じにくくなる、と解説されていました。
筋トレやランニングで体に負荷をかけることに似ていますね
仕事のやる気を上げるのは「ものごとが前に進んでいる」という感覚
何かしらの達成感を得られることが大切です。

いわゆる「マンネリ化」している状況は危険です…
大きな目標を達成する経験はそこまで多くないですが、ちょっとした成功であれば簡単に感じられると思います。
たとえば
- 小さめの問題点を解決できた
- 以前よりスムーズに資料を準備できた
などがあると思います。
このような小さな成功を日常的に感じられる仕事であれば、業務に対するやる気も上がっていくと感じられます。
他人への貢献がわかりやすい仕事は満足度が高い
もっとも満足度の高い仕事をリサーチした結果は、以下のようになっています。
- 聖職者
- 理学療法士
- 消防員
- 教育関係者
- 画家・彫刻家
シカゴ大学による職業リサーチ(2007年)
それぞれ職種は大きく違っていますが、だの職業も「他人に貢献していることを実感しやすい」という共通点があります。
自己肯定感が上がるという大きなメリットがありそうですね。
このように仕事を通して誰かの役に立っていると気づくことで、以下のような人間の欲求が満たされるメリットがあります。
- 自尊心:自分のスキルが有能だと感じられる
- 親密感:誰かの役に立つことで孤独を感じなくなる
- 自律性:自分で選んだ行動に自信を持てるようになる
人のタメになっていると感じられることは、仕事だけでなく普段の生活においても大切だと感じました。
自分も誰かの役に立つような仕事をやってみたいです。
最後に
心に刺さる文章があったので、メモとし残しておきます。
神戸大学大学院の金井壽宏教授が提唱した「キャリア・ドリフト」という考え方です。
- 人生は予測不可能なイベントの連続であり、事前の計画どおりに進むことは少ない
- そのため、自分のキャリアについては、事前に細かく決めておくよりも、大きな方向性だけを定めたほうが良い
- いったん方向性を決めたら、あとは人生に起きた偶然や予期せぬ出来事に柔軟に対応しながらキャリアを積めばいい
将来どうなるか予測することは難しいので、それなら大体の方向性だけ決めておいて、そこから大きくズレないようにすれば良い。
という考え方だと思います。
たしかにガチガチに決めたやり方にこだわりすぎると、予測できない事態に対応できない可能性が高いですよね。
このような困難も乗り越えられるように、おおまかなレールを決めておいて、それに乗りながら日常のイベントを楽しんでいくという感じです。
興味のある人はぜひ読んでみてください。