今回は森沢明夫さんのエッセイ集「森沢カフェ」を読んだ感想を書いていきます。
表紙の裏に書かれていた
読めば読むほど人生がハッピーになるエッセイ集
森沢カフェより引用
という解説にもあるように、自分の生活を良い方向に動かしてくれるようなアイデアで溢れていました。
それでは詳しく見ていきましょう!
この世界は小さな宝物であふれている
これをなるべく普段から意識して過ごしていれば、ぼくらの人生は「宝探し」のワクワク感と共にあるはず
大きな目標を立てるのも良いですが、最終的なゴールばかりに捉われて、小さな達成感を見逃してしまうこともあったり。
そこまで世間に評価されないことであっても、自分自身が心の底から楽しめることが身近にあるのだと思います。
そういったことを意識して見つけながら生きていくのが良さそうです。
あの頃はあの頃で、それなりに悩みもたくさんあった
悲しいことも泣きたいことも理不尽に耐えたこともあったはず
それぞれの時代に適応しようとして、心にいくつもの傷を負いながら頑張って成長してきた
昔の楽しい記憶を思い出して、「あの頃は良かったな〜」って感じる時って多いですよね。
でも改めて考えてみると、あの頃はあの頃でたくさんの悩みを抱えていたはずです。
- 部活で下級生よりも弱い(中学)
- 受験に受かるかどうか不安(高校)
- サークルに馴染めず退部する(大学)
- 人の目ばかり気にしてストレス(社会人)
って感じで、今になっては笑い話にできる悩みですが、当時はかなり深刻な気持ちだったはずです。
さきほど「この世界は小さな宝物であふれている」と書きましたが、これが過去の楽しかった記憶ばかりり考えてしまうことに繋がっていると思います。
目の前にある宝物を見つけられてないので、今の楽しさを諦めて過去の思い出にふけってしまうのではないでしょうか?
未来につながる楽しみを見つけられる人こそ、思いっきり人生を楽しめるはずです。
櫻坂46の「何歳の頃に戻りたいのか?」でも同じようなメッセージが歌詞に含まれています。
過去に戻れやしないと知っている
夢を見るなら先の未来が良い
大人になったその分だけ 青春を美化し続ける
アップテンポで聴きやすい曲なので、ぜひ聴いてみてください。
ものや情報が無くても幸せな人は、したたかに人生を楽しめる
「無くても幸せ」ということは「少しでもあったら、もっと幸せ」になれます
幸せのハードルがやたらと低いので、不幸になりにくい
いわゆるミニマリストって感じでしょうか。
所有物は生活スタイルによっては減らせないと思いますが、ムダな情報については工夫次第で減らしていけるはずです。
パッと思いつくのはSNSですかね
ここ最近インターネットが急激に普及したことで、これまでは新聞を見たり現地に行ったりしないと得られなかった情報が、ほんの数秒で手に入る時代になりました。
誰でも気軽にアクセスできるようになったので、昔よりも情報が持つ価値が下がったと思います。
つまり、わざわざ時間をかけてまでネットの情報を手に入れる必要がないわけです。
ネット上の情報はネガティブ(不安や心配な気持ちになる)ものが多いのではないでしょうか?
まずはSNSやニュース番組を見る時間を減らしてみるのが効果的です。
本当の孤独は「いつでも誰かと関われるのに、心が満たされない」状態
おそらくインターネット上の薄い繋がりでは満足できない体になっているのだと思います。
自分の場合だと、大学生の頃にスマホを使い始めて、SNSなどのインターネットに触れる機会が多くなりました。
その頃からリアルでの人間関係に悩まされることが増えた気がします…
欅坂の「キミガイナイ」にも似ている歌詞がありました。
本当の孤独は誰もいないことじゃなくて
誰かがいるはずなのに 1人にされている この状況
繋がろうと思えば気軽に繋がれるのに、実際の世界では誰とも繋がれない…
インターネットが普及した今だからこそ、リアルな世界での繋がりが必要なのではないでしょうか?
夢を叶えた時よりも「夢に向かってチャレンジしている」時のほうが幸せを感じやすい
成し遂げたい目標に向かって頑張っているときが、いちばん幸せで満足感のある時間だと思います。
長い時間をかけて大きな目標を達成しても、そのあとに何をやるべきか分からなくてモチベーションが下がることも多いと思います。
いわゆる「燃え尽き症候群」みたいな感じですね。
- 大学に合格する
- 資格試験に合格する
- 異なる職種に転職する
などなど、、本当はここからが新しいスタートなのに、目標を達成してしまうと急にやる気が下がることも多いと思います。
自分はそこそこ有名な国立大学に合格したのですが、大学に入学したらモチベーションが大きく下がってしまい、結局ほとんど勉強せずに4年間を過ごしてしまいました。
今となっては「もっと真面目に勉強するべきるだった…」と後悔しています。
いつでも高いモチベーションを持ちながら、達成感があるような生活をしたいのであれば、
小さくて達成しやすい目標をたくさん用意して、それを少しずつクリアしていく
という方法が良いと思います。
燃え尽きたりマンネリすることなく、自己肯定感を高めながら成長していけるはずです。
大学生の頃に戻ってやり直したい…笑
仕事はいかにして「やっているように見せるか」が大切
これはちょっとネタな内容かもしれません(笑)
でも確かに納得させられる部分もあって、どんなに裏で活躍していても、まわりから認識されてないと意味がないんですよね。
ようするに「真面目に仕事をやっているように見られる」ことが大切だと書かれていました。
いちばん良いのは
裏でしっかり努力して、それを社内のメンバーに向けて伝える
ということですが、裏で努力することは必須ではないと感じました。
やっている感がまわりに伝わっていれば、それ相応の評価をしてもらえると思います。
自分も仕事で使ってみようかな…と思えるライフハックでした(笑)
幸せになるためには「頭」ではなく「心」に相談するのが良い
何かしらの答えを出すために自分自身で考えるとき、自分の心(感情)に向き合ってみるのがオススメです。
森沢カフェには
たった一度の人生で、「得をしながら効率よく生きる」ことよりも、「いい気分」でいられる時間を少しでも長くする方を選びたい
と書かれていました。
やりたいこと・挑戦してみたいことがある時に、頭に相談すると損するか得するかで考えがちだと思います。
そこで「頭」ではなく「心の感情」に相談してみることで、自分が幸せになるために必要なことがどうか正しい答えが出せるはずです。
心の感情にフォーカスする考え方は、脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方にも書かれていました。
やりたいことが見つからない…どうしても打算的な行動ばかりしてしまう…
という人が本当にやりたいことを見つけるきっかけになる本です。
読書は人生の経験値を上げてくれるので、現実の人生も豊かにできる
日常のできごとに対する考え方を読書から学ぶことによって、それが現実で起きたときに正しい選択をすることができます。
読書で学んだことが全て正しいわけではないですが、幅広い知識を持っておくことは生きていく上でかならず有利になるはずです。
- 家族
- 恋愛
- 仕事
さまざまなストーリーが小説の世界には広がっています。
これらの世界を読書を通して擬似体験することで、実際に日常で起きたときにより良い選択をすることができるようになります。
ビジネス系の自己啓発本も悪くはないですが、リアルな感情が描かれている小説のほうが、実際の生活に役立つシーンは多いと思います。
最後に
短編のエッセイ集なので、ちょっとした空き時間に読むことができました。
興味のある人はぜひ読んでみてください。