心理学について勉強するために、図解 心理学用語大全: 人物と用語でたどる心の学問 を読んでみました。
文章での解説はあまり多くなくて、ほとんどがイラストや図解になっています。
難しい内容もありますが、心理学の全体をざっくり知るためには良い本だと感じました。
全体は以下のようなセクションに別れています。
- 心理学の誕生
- 行動主義
- ゲシュタルト心理学
- 精神分析
- ここまでは難しい内容…
- 臨床心理学
- 認知心理学
- 発達心理学
- 人間関係の心理学
- 社会人心理学
- 性格の心理学
精神分析までの上4つは、初心者の自分には難しかったです…
あらためて理解が深まった頃に、読み返してみようと思います。
後半の「〇〇心理学」では、生活や人間関係に活かせるような内容が書かれていました。
気になったことや心に刺さった内容を、メモとして残していきます。
内向型/外向型
よく話題にあがってる「内向型・外向型」についても書かれていました。
ちなみに自分は内向型です
この本では、内向型の特徴を
興味や関心が自分の内面に向かっている。
内気で消極的だと思われているが、我慢強く思慮深い面がある。
このように解説されていました。
外向的な人とは違って、自分自身の中に楽しみを見出せます。
そのため、ひとりで過ごすことも平気です(むしろ人といるのが苦手…?)
さらに、内向型・外向型はそれぞれ4種類のタイプがあって
- 内向型
- 内向思考型
- 内向感情型
- 内向感覚型
- 内向直感型
- 外向型
- 外向思考型
- 外向感情型
- 外向感覚型
- 外向直感型
このように内向〇〇型みたいに、細かく分類できるようです。
思考・感情・感覚・直感という言葉を聞くと、MBTI診断のベースになる4タイプと繋がってる感じがしますね。
ちなみに自分は「内向感情型」っぽいです。
内向感情型の特徴は
感受性が強く、好き嫌いがはっきりしているが、それを外に出さないタイプ
と書かれていました。
意見を言わずに溜め込んでしまうのが、かなり同感ですね…
それぞれの内向〇〇型・外向〇〇型について詳しく知りたい人は、ぜひ本を読んでみてください。
劣等コンプレックス・補償
あの人は才能がある、それに比べて自分は…
このように他人より自分が劣っていると感じることを「劣等感」といいます。
この劣等感を理由にして、他人を批判したり自分が行動しない理由を作ったりすることを、「劣等コンプレックス」と表現します。
- あの人はイケメンだから彼女がいる
- あの人は可愛いから大手企業に採用された
- あの人はお金持ちだから楽しそうに暮らしている
などなど、、、
自分が持ってないものを持っている人に対して、自分にはない特徴を理由にしていますよね。
さきほどの中から一つ取り上げてみると
あの人はイケメンだから彼女がいる
→ 自分はイケメンじゃないから彼女ができない
このように彼女ができない理由を「自分がイケメンじゃないから」と決めつけてしまいます。
本当は別のことに原因があるかもしれないのに、自分の劣っている部分を理由にするのが「劣等コンプレックス」の特徴です。
自分にも当てはまることが多いと思いました・・
ここまでは、劣等感のネガティブな面について書いてきました。
しかし、この劣等感を良い方向に使うこともできます。
それを本書では、「補償」という用語を使って解説しています。
劣等感を克服しようとする動きのこと
「できるようになりたい!」という気持ちで行動することで、少しずつ劣等感が減っていきます。
他人と比べたら劣っている事実は変わりないけど、自分の中ではできるようになった優越感が芽生えているわけです。
これを心理学では「補償」と呼ぶらしいです。
自分の生活にも活用できそうな気がしました。
まずは自分の劣等感を書き出してみるのが良さそうですね。
内発的動機づけ
人間の行動は、何かしらの報酬(動機)によって始まります。
この報酬は2種類あって
- 外的な報酬(何かしらの物が貰える)
- 内的な報酬(自分の達成感が高まる)
それぞれの報酬を目的にして行動を起こすことは、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」といいます。
たとえば
この仕事を終わらせたら、特別ボーナスが貰える
これはボーナス(外的な報酬)が目的になっているので、外発的動機づけです。
目に見えるご褒美を用意するイメージですね
それに比べて
この仕事を終わらせたら、フリーランスでも働けるようなスキルが身につく
これは自分の中に目的を定めているので、内発的動機づけになります。
なぜなら外発的動機づけの場合は、報酬が貰えなくなると、行動する意味がなくなってしまうから。
さらに内発的動機づけであれば、やればやるほど貰える報酬(今回の場合は自分のスキル)が大きくなっていきます。
モチベーションを保ち続けるためにも、内発的動機づけが大切だということが分かりました。
セルフ・ハンディキャップ
自分が傷つくのを防ぐために、あらかじめ言い訳を考えておくことを、心理学では「セルフ・ハンディキャップ」といいます。
- テストの点が悪いのは、勉強する時間がなかったから
- 仕事に集中できないのは、昨日の夜に寝つきが悪かったから
自分が失敗しそうなことに対して、あらかじめ理由を考えておく傾向があります。
もし失敗したとしても
〇〇の理由があるから、できなくても仕方ないよね
と自分を納得させることができます。
このように人間は自分を守るための言い訳を、自然と思いつくような仕組みになっています。