【感想】健康になる技術大全/林英恵

こんにちは、もっちーです。

もっちー

いまだに自粛した生活を送っているので、体の不調が気になっています

そろそろ何とかしなくては…!と思ったので、林英恵さんの健康になる技術大全を読んでみました。

精神面・肉体面のさまざまな視点から、健康についてのライフハックが解説されている本です。

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気づいたことや試してみたいことを、この記事にまとめてみました。

ぜひ参考にしてください。

目次

まず初めに(全体の構成)

健康になる技術大全は以下の8章に分かれています。

  • 1章:エビデンス
  • 2章:行動
  • 3章:習慣
  • 4章:食事
  • 5章:運動
  • 6章:睡眠
  • 7章:ストレス
  • 8章:感情

1章では「エビデンスとは何か?」という本書の根幹となる考え方について解説されていました。

続いての2〜3章では、健康になるための基本的な考え方を解説するパートでした。

そして4〜6章では

それぞれの内容
  • 食事
  • 運動
  • 睡眠

などの具体的な項目ついて、生活に取りれやすい健康法を紹介されています。

そして最後の7〜8章では、ストレス・感情という人間の心理的な考え方にもフォーカスを当てていました。

もっちー

ゆっくり本を読む時間が取れない人は、自分に必要そうな部分だけ読むのも良いと思います

それでは各章を読んで感じたこと・気づいたことなどを書いていきます。

1章:エビデンス

まず最初は「エビデンスとは何か?」について書かれています。

エビデンスという言葉は聞く機会が多いですが、その正しい定義は知らなかったり。

そこで健康になる技術大全では

  • レベル1:複数の研究のレビュー
  • レベル2:ランダムに比較した研究
  • レベル3:前後比較などの観察研究
  • レベル4:報告された事例やケース
  • レベル5:専門家の意見・動物や試験管での研究

このようにエビデンスの意味は5段階あると解説していました。

それぞれのレベルごとにエビデンスの強弱が決められています(レベル1が最も高い)

たとえばTwitterなどで医師が発信している内容は

レベル5:専門家の意見・動物や試験管での研究

このレベルになります。

エビデンスとしては最低のレベルであり、あまり信じない方が良いらしいです。

もっちー

SNSで情報を見るときは気をつけようと思いました

本当に信頼できるエビデンスを知りたいのであれば、専門家個人の発信などは参考にできないんですね。

2章:行動

この章では「健康になるための具体的な行動」について解説されています。

健康になるために良い生活をしたい

と思っていながらも、なかなか上手くいかないものですよね。

たとえば
  • 夜遅くまで起きてる
  • 食べすぎや飲み過ぎ
  • 運動せずにゴロゴロする

悪いことだと分かっていながらも、欲求に負けてしまう…

このような行動をしてしまう理由として

  • 現状を変えることを好まない
  • 遠くのご褒美よりも近くの喜びを選ぶ

これらのことが原因だと解説されていました。

それぞれ見ていきましょう。

現状を変えることを好まない

人間の脳には

現在の状態をキープして、新しい変化を避けて生活する

このような現状維持バイアスという仕組みがあります。

多くの人は将来の健康に不安を感じていると思いますが、今はどちらかと言うと健康な方ですよね?

別に大きな病気ではないし、とりあえず今は何もしなくても良いかな〜

って感じで現状維持バイアスが発動して、新しい行動(健康に繋がる生活)をできない可能性が高いです。

遠くのご褒美よりも近くの喜びを選ぶ

もう1つ脳の仕組みとして

将来的に得られるものよりも、いま手に入れられるものに強い興味を示す

という仕組みもあります(現在思考バイアス)

たとえば、さまざまな本でも書かれていますが

以下のどちらかを選べる場合に

どちらを選ぶ?
  • 1ヶ月後に10,000円もらえる
  • 1年後に20,000円もらえる

ほとんどの人は「1ヶ月に10,000円もらう選択肢を選ぶ」ことが研究結果で明らかになっています。

もっちー

普通に考えたら20,000円をもらう方がお得なはずなのに、目先の10,000円に手が出ちゃうのが不思議ですよね

これも脳の仕組み的には正しいことで、近くにあって今すぐ手に入れられるものを選んでしまう性質です。

つまり、良い行動をできない理由は過去の研究によって証明されているので、思うように行動できない自分を責める必要はありません。

3章:習慣

この章には「何かを習慣化するために必要な考え方」が書かれています。

ここでは健康につながる習慣自体は紹介されていません。

しかし、このあとの章にある食事・運動などの健康法を取り入れるためには、しっかり自分の生活の中に習慣化することが大切です。

それではタメになった内容を見ていきましょう。

  • 決意だけでは習慣化できないことを理解する
  • 生活の中に新しく習慣にしたいことを組み込む

健康になるために限らず、やりたいことを習慣化するためのコツが解説されています。

それぞれ見ていきましょう。

決意だけでは習慣化できないことを理解する

〇〇を毎日やる習慣をつけたい!

と意気込んでも、なかなか続けられない時って多いですよね。

このような考え方があっても、まわりの環境やそのときの感情によって大きく影響を受けてしまうことがあります。

これは人間に備わっている性質なので、習慣化できない自分を責める必要はありません。

つまり

どんなに決意が強くても、習慣化することは簡単ではない

ということを理解しておくのが大前提です。

その上で効率的にやりたいことを習慣化していくコツを取り入れていきましょう。

生活の中に新しく習慣にしたいことを組み込む

習慣化したいことを決めたら、それを日常生活のルーティンのどこかに入れることが大切です。

たとえば自分の場合は、ブログを書くことを習慣化したいので

夜ご飯を食べるまえにブログを書く

このように毎日やることの前後に、習慣化したいことをやるようにします。

できれば後よりも前の方が良いですね

ここで大切なのは「出来るだけ具体的なスケジュールにする」ということです。

〇〇時になったらブログを書く

という目標にしてしまうと、その時間帯に外出していた場合、ブログは書けないですよね。

そのため、具体的な動作の前後で

たとえば
  • ご飯を食べる前
  • お風呂に入る前
  • 歯磨きをする前

などのタイミングで、習慣化したいことを取り入れるのと効果が高いです。

4章:食事

この章はかなりボリュームが多く、150ページを超えています(全体で400ページなので約4割も!)

そのため、気になったことや感じたことを箇条書きでメモしておきます。

  • 食べすぎが不健康に繋がりやすい
  • 赤肉と加工肉は食べないほうが良い
  • 甘いものは少しずつ減らせば体は慣れていく
  • サプリメントは人の心理につけこんでいる商品

それぞれの項目を詳しく知りたい人は、ぜひ自分で読んでみてください。

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5章:運動

ここもページ数が少なく、個人的に気になる部分はありませんでした。

運動不足だなと感じている人は、アンデシュ・ハンセンの運動脳を読むのが良いかもしれません。

6章:睡眠

この章では「睡眠」についての健康法が書かれています。

眠れる時間がたくさんあるなら問題ないですが、なかなか睡眠時間を取れないのが現実ですよね…

限られた時間でも良い睡眠をしたい人は多いと思います。

そこで、健康になる技術大全では、具体的なコツなどが解説されていました。

自分が気になったのは、以下の2点です。

  • 起きる時間をなるべく一定にする
  • ウォーキングなどの軽い運動が効果あり(寝る直前はNG)

どちらも気軽に試しやすいので、興味がある人は生活に取り入れてみてください。

起きる時間をなるべく一定にする

手っ取り早く試せるのが「起きる時間を毎日同じにする」ことですね。

起きる時間が一定になることで、生活リズムが安定して夜更かしなどの悪い睡眠習慣をなくしていけます。

そのためにまずは早起きに慣れることが大切です。

簡単なコツとしては

起きる時間を早めるには
  • 朝早い時間に予定を入れる
  • 早起きで得られるご褒美を用意する

などが紹介されていました。

たとえば

朝の早い時間帯に出かければ、人気のカフェの限定メニューが食べられる

などの早起きすることで手に入られる目標を決めることだったり。

早起きに何かしらの楽しみを結びつけることが大切です

ウォーキングなどの軽い運動が効果あり(寝る直前はNG)

心拍数が少し上がるくらいの運動をすることで、ぐっすり眠ることができて夜中に目が覚めることが減るようです。

もっちー

ちょっとした散歩などが良いですね

寝る直前はあまり向いてなくて、できれば寝る2〜3時間前がベストな時間とのこと。

個人的には、夜の散歩をすることでメンタル的にも落ち着くと考えています。

7章:ストレス

ここからはストレスについて書かれています。

ストレス自体は健康に影響を与えませんが、溜まりすぎたストレスによる行動が不健康に繋がる可能性があります。

たとえば
  • タバコを吸う
  • お酒の飲み過ぎ
  • 遅くまで夜更かし

などがありますね。

ストレスをゼロにすることは難しいので、自分がしんどくならない程度まで減らすことが大切です。

ストレスを減らすための方法として気になったのは

  • 他人と比べない
  • 少しだけ体を動かす

それぞれ見ていきましょう。

人と比べない

自分と他人を比べることで

自分はダメな人間だ…

と落ち込んでしまうことも多いと思います。

「自分が平均よりも下にいる」と感じることで、健康に悪い影響を与えてしまいます。

他人と比較しやすいものとして

たとえば
  • 給料
  • 学歴
  • 見た目

などのように、いわゆるコンプレックスと呼ばれることです。

もっちー

自分もよく比較をして落ち込んでしまうことが多めです…

そのため他人と比較することを減らすのが、ストレスを増やさない対策になります。

少しだけ体を動かす

7章の睡眠にも書かれていましたが

軽い運度をする

ということは多くの場面でメリットがあります。

運動によってエンドルフィン(幸せになるホルモン)が出るので、これによってストレス耐性が上がるらしいです。

8章:感情

そして最後は、不安な気持ちなどの「感情」に対する考え方が書かれています。

気になったのは以下の2点です。

  • 今ここを生きることで良い感情に近づける
  • 幸せを感じるのは「願ったことに近づいてる」と感じたとき

メンタル面での安定も大切だなと感じました。

今ここを生きることで良い感情に近づける

過去や未来のことばかり考えてしまうと

ネガティブな気分に
  • 過去:あの時は楽しかった。それに比べて今は…
  • 未来:もしかしたら〇〇が起こるかもと考えて不安に…

こんな感じで不安や後悔などの悪い感情に繋がってしまいます。

そのため、なるべく現在にフォーカスを当てることが大切です。

これはアドラー心理学の嫌われる勇気にも書かれていました。

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幸せを感じるのは「願ったことに近づいてる」と感じたとき

自分がほしいものを手に入れると、幸せな気分になれます。

ただ実際のところは

もう少しで欲しいものを手に入れられそう

みたいな状態でも幸せを感じることができます。

このように少しずつ目標に近づいてることを実感すると、幸せや喜びなどの良い感情が増えていくのが良い点。

これを少しずつ増やしていくことで安心感が生まれて、健康に繋がる行動を選ぶような癖がつきます。

最後に

いかがだったでしょうか?

とても長い記事になってしまいましたが、それだけ健康になる技術大全には多くのことが書かれていました。

すべての健康法を試す必要はなくて、自分の生活に良い影響を与えてくれそうなことにチャレンジするのが良いです。

興味のある人はぜひ読んでみてください。

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