町田そのこさんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読んでみました。
表紙のデザインが綺麗だったという理由で「うつくしが丘の不幸の家」を読み始めましたが、内容がとても深くて気づいたら町田さんの作品にハマっていました。
【感想】うつくしが丘の不幸の家/町田そのこ
今回は「うつくしが丘の不幸の家」という本を読んでみました。 町田そのこさんの作品を読むのは初めて。 この本を選んだ理由は「表紙が鮮やかで綺麗だった」という理由…
そんなわけで今回は別の本を読んでみることになり、まずは「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を選びました。
もっちー
タイトルが独特ですよね
このタイトルにも書かれていると「チョコレートグラミー」というのは、グラミーという種類の熱帯魚です。
もっと詳しく
東南アジアのスマトラ、ボルネオ、マレーシアなどに生息するグラミー。
名前の通りチョコレートのようなブラウンの体色が特徴。
Auarium Wkik
物語は5つの短編で構成されていて、狭くて不自由な場所から出ることができずに苦しんでいる女性が主人公。
それぞれの章は魚に繋がっているような題名になっていて
- カメルーンの青い魚
- 夜空に泳ぐチョコレートグラミー
- 波間に浮かぶイエロー
- 溺れるスイミー
- 海になる
登場する女性たちが閉じ込められている世界を「魚が泳いでいる水槽」に例えながら、新しい世界へと少しずつ踏み出していくストーリーです。
ちなみに・・
乃木坂オタクの自分としては「魚たちのLOVE SONG」という曲を思い出しました(笑)
そんな閉ざされた世界でも
愛のうたを歌いたい
ささやかな願いが
泡になってしまおうとも
魚たちのLOVE SONG
思っていた以上に歌詞と似ている部分があるようにも感じますね・・!
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」は、本当の自分を見つけるために、希望を捨てずに今を生きようとしている女性たちを描いた作品でした
興味のある人はぜひ読んでみてください。