【感想】不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法/オリバー・バークマン

こんにちは、もっちーです。

今回は「不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法」を読んだ感想を書いてきます。

前作では学べることがたくさんあり、これまでに読んだ本の中でもベスト3に入るくらいの1冊でした。

詳しくはこちら

そして続編が出ていることを知ったので、すぐに買って読み始めることにしました。

タイトルの「不完全主義」という言葉を聞いたイメージでは、細かい部分まで気にしてしまう真面目すぎる自分の性格に繋がるような予感がしています。

前回と同じように勉強になる内容が多く書かれていました。

いつか振り返ることのできる自分用のメモとして、感じたことを記事に書いていこうと思います。

それでは詳しく見ていきましょう!

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目次

読まなけれなならない本はない

つい気になる小説や自己啓発本を買ってしまう自分は共感できる内容でした。

読むことで新しいことを知るきっかけに繋がるのが好きで、まだ前回の本が読み終わってないにもかかわらず新しい本を買ってしまうんですよね。。

このようなことに関して、「不完全主義」では、読まなければならない本はないと書かれていました。

「知識を蓄えなければ」という衝動に抗うことが大切

不完全主義 p48 より引用

本を読むことを通して何かしら新しい知識が増える、そして自分が成長できる。

このような考えが頭のどこかに隠れていて、そのための道具として本を読もうとしているのではないでしょうか?

この記事を書いている今も当てまはりますね

前作の「限りある時間の使い方」でも書かれていたように、今この瞬間を楽しもうとせず、来るかもしれない将来のイベントに備えているような感じです。

もし予想していた将来が無事にやってきて身につけた知識が活用したとしても、また次にやってくる未来に備えなければいけない強迫観念に襲われてしまったり。

もっちー

これは自分の悪い考え方だと痛感しています・・

とりあえず何かを得るための目的で本を読むことは減らしていこうと思います。

(そう考えると自己啓発本を読むのはやめた方が良いかもしれないですね)

今すぐにできる意思決定のチャンスを探してみる

自分は今の現状(仕事や人間関係)に不満を感じていて、モヤモヤとした気持ちを抱えながら生きています。

そのため読書や個人開発を通してスキルを上げることに力を入れていて、これらを達成したときは新しい自分になれるはずと思い込んでいたり。

しかし、他のことの目を向けようとせずに、視野がとても狭い状態になっています。

このような行き詰まりを感じた状態を、「不完全主義」では以下のように解説しています。

人生を豊かにするためには、向こうから決定の機会がやってくるのを待つよりも、自分から探しに行ったほうがいい。

この混沌とした人生や仕事のどこかに、行き詰まりを解消するために今すぐできる意思決定のチャンスが潜んでいる。

不完全主義 p68より引用

これからの人生で起こる小さな選択肢は数え切れないくらい多いので、その流れに身をまかせるのでなく自分の意思で選んでみることが大切だと説明されていました。

別の言い方では、「選ばなかった可能性を手放す選択を避けることで、決断の痛みを先送りしている」という辛辣な内容も書かれていたり・・。

もっちー

たしかに将来に影響をおよぼす可能性のある選択肢を選ばないことで、間違った行動をせずに済むという安心感があるかもしれません

ただ、このように完璧な選択だけを探すような生き方をしていると、行き詰まりを解消できるはずの小さな選択を見逃してしまうデメリットがあります。

そのため、小さな意思決定を少しずつ試してみることが重要になります。

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問題だらけの状態を楽しむ

悩まされる問題がある状態のことを、あえてポジティブに考えてみようという考えがあります。

身の回りで起こる何かしらの問題について、「不完全主義」では以下のように解説していました。

問題のない状態は、永遠に来ないかもしれないーー

そう理解したとき、最初は納得いかない気分になる。

でもすぐに肩の力が抜ける。

問題が永遠になくならないのであれば、問題をなくそうと必死に奮闘しなくて良いからだ。

そんなのはもともと勝ち目のない戦いだったのだ。

不完全主義 p105より引用

身の回りの問題がすべてなくなりスッキリする未来がやってくることは無くて、問題を解決した後には、また新しい問題が現れてくるようなイメージです。

また、絶え間なくやってくる問題を「山」に例えている部分もありました。

https://twitter.com/mnao_daily/status/1969889401951195220

この部分を読み進めながら、槇原敬之さんの「どんなときも」という曲に似ている歌詞があると思い浮かびました。

どんなときも どんなときも

迷い探し続ける日々が答えになること 僕は知っているから

「どんなときも」より引用
YouTubeの動画はこちら

予測可能な人生はつまらない

世の中には「分からない」と感じることが多いですが、このような不確実なできごとが多いからこそ、どのような結果になるか一喜一憂しながら楽しむことができます。

計画は思い通りにいかないし、未来はどうなるか分からない。

物事をすべて把握することもコントロールすることもできない。

でもそんな不確実さこそが、僕らの人生を価値あるものにしているのではないだろうか。

不完全主義 p134より引用

いわゆるソシャゲのガチャのような仕組みも関係しているのかもしれません。

ランダム性が高く不確実性があることによって、良いものを手に入れたときの喜びが大きくなるのだと思います。

オタクだった頃のツイート(笑)

すべてが思い通りに進んでくれるような将来を目指した結果、どうなるか分からない未来を試行錯誤する楽しみを感じなくなってしまったり。

予測できない世界を楽しめるような考え方が、人生を生きていくコツだと思いました。

今を生きている時間すべてが未来のための準備期間になっている

良い将来を手に入れるために、今この瞬間の限りある時間を使う。

人生を真面目にとらえすぎる人も、同じように今を生きられなくなる場合がある。

より良い未来に向けて時間を有効活用しようと頑張るあまりに、

今生きている時間がすべて未来のための準備期間になってしまうのだ。

不完全主義 p157より引用

このように今を楽しもうとしない姿勢が強いと、描いていた将来を手に入れたあとでも「同じように将来に備える行動」を取り続けてしまう危険性があります。

この文章を読んでいると、過去に書いた「将来のためになることをやるのが好きなのかもしれない」という記事を思い出しました。

自分が20代後半になり、これからの生き方に漠然とした不安を感じるようになった頃の記事です。

詳しくはこちら

こちらの記事もぜひ読んでみてください。

身の回りの問題をスッキリさせることを最優先する

これまでに書かれていたように、片付けるべきタスクは無限に出てきます。

にもかかわらず、自分がやるべきことをスッキリ終わらせないと、新しいことに取り組み始められない・・という人も多いと思います。

そこで「不完全主義」では、以下のような考え方が良いと紹介していました。

心の安定をゴールにする人の典型的な行動は、「まず身の回りを片付ける」ことだ。

気がかりなタスクを片付けて、もう何も邪魔がはいらない状態を作ってから、

ようやく大切なことに集中できると考える。

不完全主義 p164より引用

ほんの30分でも実際にやりたいことをやるほうが、

いつ来るかどうかも分からない未来の何百時間を待つよりずっと良い。

不完全主義 p165より引用

まずは自分が本当にやりたいことを見つけるのが大切だと感じました。

自分の場合は「小説を読むこと」や「落ち着いた場所を散歩する」ことでしょうか。

詳しくはこちら

今やるべきことを終わらせてから散歩しよう、ではなくて、散歩したい気持ちになったら他のことを捨ててでも外に出る、くらいの勢いで良いのかもしれません。

この記事を書いているのは2025年の9月末でようやく暑さが落ち着いてきた季節なので、これからは外に出ることを最優先にしようと思います。

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体験を溜め込んでも意味がない

欲しいものを手に入れようと頑張りすぎた結果が、かえって悪い方向に繋がってしまう危険性もあります。

自分自身を成長するために体験してきたことが、いざという時に大きな足枷になってしまったり。

人が苦しみを感じるのは単につらい体験をしているときや、

手に入らない経験を渇望しているときだけではない。

物事が思い通りに進んでうれしいときでさえ、その状態を失うまいとして、逆に苦痛になるときがある。

不完全主義 p178より引用

「ゴールよりも過程が大事」とよく言われているように、最終的な結果ではなくてゴールに至るまでの道のりを楽しむことが良いのかもしれませんね。

手に入れたあとは失う不安を抱えながら生きていく必要があるので・・。

もちろん思い出はあった方が良いが、

思い出というものは収集しようとして出来るものではなく。

目の前の体験に心から没頭できたとき、後から振り返ると鮮やかな思い出になっているのだ。

不完全主義 p179より引用

時間が経つことで、過去のできごとは良い思い出になっている(というか少しずつ忘れていったりw)ことが多く、一方でこれからの未来に対して不安を感じるようになってしまいました。

把握できない世界を生きていく

知識に頼って日々を乗り越え切ることに慣れた人にとって、

知識に頼らない生き方は心もとなく感じられると思う。

よく考えたり調べたりせずに行動するのは怖いものだ。

でも人類の歴史を振り返れば、謎だらけの世界で直感を頼りの進むのはむしろ当たり前だった。

不完全主義 p187より引用

不完全主義」では「分からないことは間違ったことではない」と解説されています。

不安がスッキリと無くなるような将来は絶対に訪れないので、すべてを把握しようと努力する必要はありません。

最後に

これからの生き方を改めて考えるきっかけになる本でした。

1回だけでは理解できなかった部分もあるので、人生のバイブルとして行き詰ったときに読み返してみようと思います。

興味のある人はぜひ読んでみてください。

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