こんにちは、もっちーです。
朝井リョウさんの「世にも奇妙な君物語」を読んでみました。
どういう内容なのかな…?とタイトルに釣られて買いましたが、期待を裏切らない展開のストーリーで面白かったです。
どんでん返しのある展開だったり、後味がスッキリしない系(イヤミス?)が好きだったりする人には、かなりハマるタイプの小説だと思います。
それぞれ短めの短編小説のような形になっているので、スキマ時間に読みやすいのも良かったです。
自分は休みの日に一気読みしちゃいました!
最後の章「脇役バトルロワイヤル」を読み始めたところで、そういえばテレビ番組の「世にも奇妙な物語」って〇〇な番組だったよな…と思い出しました。
タイトルを真似て小説を書いているだけだと思い込んでいましたが、元ネタ(テレビ版)に忠実に再現した小説なんだな〜と感心しました。
テレビ版が好きな人はもちろん、そうでない人でも気軽に楽しめる作品だと思います。
最後に気になった文章を2つピックアップしました。
1つ目
彼らは何かを知るためにニュースを読んでいるのではなくて
時間をつぶすためにニュースを読んでいるにすぎない
p221
このような人たちは「情報に対して受動的」だと解説されていました。
たしかに気軽にインターネットに触れられるようになったことで、みずから情報を求めにいく機会は減ったのではないでしょうか?
自分が小さいころ(2000年代はじめ)は家にインターネットの環境がなかったので、図書館のPCを使わないとネットに繋がることができませんでした。
今の時代は知りたいことをすぐに知ることができて便利ですが、自分が本当にほしい情報を手にいれるための労力が減った分、新しいことを知ることの価値が減ってしまった気がします。
時代の変化は憎いですね。
2つ目
いまだに自分のためだけに生きているその立ち姿がどこか幼くも、だけど男らしくも見えた
自分の体で稼いだお金や自分の体から湧き立つ欲望をまるごとすべて自分の体に注ぎ込んでいる
p232
独身のまま仕事をしている元彼の同僚(36歳)に対して、主人公の女性が感じたこと。
結婚や出産などのライフイベントを経験することで、これまでは自分だけのために生きれば良かったのが、誰かを守るために生きる必要が出てくるのだと思います。
- アラサー(あと半年で30歳)
- 独身(彼女なし出会いの機会もなし)
- インドア派(外の世界は怖いので‥笑)
というスペックの自分に刺さる文章でした。
そろそろ結婚も考えたほうが良いのかなと思いました(←まずは彼女を作るところから)