【感想】うつくしが丘の不幸の家/町田そのこ

今回は「うつくしが丘の不幸の家」という本を読んでみました。

町田そのこさんの作品を読むのは初めて。

この本を選んだ理由は「表紙が鮮やかで綺麗だった」という理由です(笑)

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そんな感じで読み始めたわけですが、自分にとってかなり好きなタイプの作品でした。

これをきっかけに他の作品も読んでみようと思います。

いくつか心を動かされた文章があるので、少しだけ感想を書いておくことにしました。

目次

強い言葉ばかり独り歩きする

物語のテーマになっている「この家に住むとかならず不幸になる」という噂について、その家の隣で長く過ごしている老人が言った言葉。

強い言葉ばかり独り歩きする

不幸だったかどうかは実際に住んでいた人しか分からないのに、まわりの人間が勝手に決めつけている状態でした。

しかも「不幸の家」というネガティブで目立つ言葉の方が、世間に広がっていきやすいという意味だと思います。

もっちー

インターネットの普及によって、自分の考えを気軽に発信できるようになりましたよね

このような時代で「強い言葉」は拡散しやすく、ときには炎上したりバイアスに捉われて間違った行動をしてしまったり。

強い言葉ばかり独り歩きする」というメッセージは、たくさんの情報に触れる上で頭に入れておきたい言葉だと思いました。

今は不幸の中にいるのではない。しあわせのためになる途中に過ぎない。

なるほど確かに…って感じで心に刺さりました。

いつか幸せな未来を手に入れられると考えれば、今はそれに向かって生きている状態ですよね。

ありきたりな言葉かもしれませんが、不安や悩みが多い自分にとっては、ポジティブな気持ちなれるような言葉だと感じました。

最後に

個人的にめちゃくちゃ好みな内容でした。

ぜひ読んでみてください。

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