こんにちは、もっちーです。
小川洋子さんの「ことり」を読んだ感想を書いてきます。
人間の言葉は話せないけれど小鳥のさえずりを理解する兄と
兄の言葉を唯一わかる弟。2人は支え合ってひっそりと生きていく。
あらすじより引用
この弟の人生を中心に語られていくストーリーです。
作品の中では「小鳥の小父(おじ)さん」と呼ばれていて、冒頭でメジロの鳥籠を抱えながら亡くなっていることが書かれています。
- どうやって生きてきたのか
- どのような感情を持っていたのか
などなど・・小鳥との関係をベースにしながら主人公視点での日常が書かれている作品です。
どこかで作者の小川洋子さんの名前を聞いたことがある気がしたのですが、学生の頃に読んだ「博士の愛した数式」という作品を書いた方でした。
少しだけ現実離れしているようなファンタジー要素がありながらも、自分の知らないどこかで起こっているかもしれない日常を描いた作品が多いのでしょうか?
小川洋子さんの作品に向いている人は、生活や仕事の喧騒から離れて、非現実なストーリーに没頭したいような気持ちがある人だと思います。
最後に気になった文章をピックアップしました。
小鳥は本を読みませんが、ときにじっくり考えるんです
p158
鳥籠は小鳥を閉じ込めるための籠ではありません
p275
小鳥にふさわしい小さな自由を与えるための籠です
興味のある人はぜひ読んでみてください。
最後に・・鳥籠というキーワードを聞くと日向坂の「cage」を出しますね
この曲では「鳥籠のような世界から抜け出したい」という気持ちが歌詞になっています。