古賀史健さんのさみしい夜にはペンを持てを読みました。
文章を書くことの魅力について書かれていますが、それ以外にも生きる上での考え方に繋がる部分も多かったです。
もっと若いころに読んでおきたかった本だと思いました
自己啓発本ではなく小説みたいに書かれているので、本を読むのがニガテな人でも読みやすいはず。
気づいたことや今後に活かしたいことを、メモとして書いていきます。
誰にも言えないことを書く
悩みがあるけど、他人には相談できない…
という場合は、その悩みを文章にすることで気持ちが落ち着く可能性があります。
- 不安なこと
- モヤモヤしている悩み
- ストレスや精神的なダメージ
このようなネガティブな感情を文章にしていきます。
でも、深刻な悩みの場合は、他人に相談するのは難しいですよね…
これを文章にすることによって、頭の中をグルグルしていた行き場のない不安が「かたちのある考え」に変わっていくことに。
自分はストレングス・ファインダーの1位が「内省」なので、考えすぎてしまう癖があったり…
頭の中から外に出してあげることで、漠然とした悩みではなく、はっきりした考えに変わります。
こうして悩みや不安を客観視できるようになり、どのように対策すべきか気づくチャンスになるのが良い点です。
言葉と違って、文章は書き直せる
口に出した言葉はあとから取り消せないけど、文章であれば好きなように編集したり削除したりできます。
納得がいかなれけば書き直して、それでも満足しなかったらまた書き直し。
こうやって書き直しを続けて、もう変える必要がなくなったら、それが「いまの時点での答え」になるのだと思います。
あとから考えが変わったら、新しい内容にアップデートすれば、その時点での新しい答えになるということ。
なので、とりあえず書きたいことを自由に書いていきます。
ちょっと話が変わりますが、乃木坂46の「地球が丸いなら」という曲に、以下のような歌詞があります。
濡れたサンダルは乾くけど
乃木坂46 地球が丸いなら より引用
口に出した言葉は消えない
頭の中ぐるぐる 浮かんでは沈んだり
前職でヒューストン出張に行ってたときに、よく聴いていた思い出があります。
言いたいことを言葉にできなくて、頭の中をぐるぐるしてた時期だったのかな…
ありきたりな表現しか使えない理由
それは自分の頭で考えることを放棄しているから。
たとえば、ひとつの小説を読んでいるときは
- 主人公の考えに同感した
- 情景の描写がキレイだった
- 最後のどんでん返しに驚いた
- 伏線があることに気づけなかった
みたいに感じることはたくさんあるはず。
でも、読み終わって感想を書こうとすると
- 感動した
- 面白かった
- 良い小説だった
みたいな感想ばかり思い浮かんできませんか?
自分の頭で考えた言葉ではなく、手っ取り早い言葉を使ってしまうのが悪い特徴。
ありきたりな言葉を使わず、自分の言葉で書くようにしていきます
あとで読み返す自分に向けて、手紙のように書く
さみしい夜にはペンを持てでは、日記とは「将来の自分のために書くもの」だと解説されています。
これはブログにも当てはまるような気がしました。
多くの人が検索をとおしてブログを読みにきますが、その中に未来の自分がいるかもしれません。
そこで自分の書いた文章を読み返すときに
このブログ読みづらいぞ…
って思われないように、使う言葉や装飾を選んでいこうと思います。
ネガティブな感情は「過去形」にして書く
不安や悩みを文章にすることで、いつか自分の過去を振り返るときに役立ちます。
しかし、ネガティブな感情を書きすぎると、逆につらい気持ちで押しつぶされそうになったり…
そこで、ネガティブな感情は「過去形」にして書くことが大切です。
友達がいなくて寂しい
→友達がいなくて寂しかった
コロナに感染するのが怖い
→コロナに感染するのが怖かった
仕事をクビになるかもしれないのが不安
→仕事をクビになるかもしれないのが不安だった
このように過去形にして書くことで、ネガティブな感情を終わらせることができます。
その場しのぎな感じもしますが、続けていくことでネガティブな感情に負けないようになるらしいです。
ネガティブな気持ちを文章にするときは、過去形で書くような癖をつけていきます
もう一人の自分を見つけるために文章を書き続ける
ここまでに気づいたことで
- あとで読み返す自分に向けて書く
- ネガティブな感情は「過去形」で書く
この2つを詳しく深掘りしました。
この考えをしっかり頭に入れておくことで、自分の書いた文章から「もう一人の自分」を見つけることができます。
誰かに読んでもらえることも嬉しいですが、まずは将来の自分のために書くのが最優先。
いまは不安な気持ちが多くても、いつか自分らしく自由に生きれるようになる気がします。
これからもブログや日記は続ける習慣をつけようと、あらためて決意しました。
最後に
表紙のデザインもめっちゃ良いですね。
物語の舞台が海の中なので、情景を感じるような爽やかな色合いになっています。
ちなみに本の最後にはヒミツの封筒があります。
書きたい気持ちはあるけど、どうしても書き出せない人に向けたメッセージ。
気になる人はぜひ本を買って読んでみてください。