こんにちは、もっちーです。
今回は「夜の道標」を読んだ感想を書いていきます。
ところどころに横浜市の地名が出てくるので懐かしい気持ちになりました。
ここ最近で読んだ芦沢央さんの作品はどれも短編集が多かったので、長編の作品を読むのはひさしぶり。
文庫化を待ち侘びていた長編ミステリー作品の「夜の道標」ということで、とても楽しみにしていて発売当日にAmazonでポチりました。

帯の紹介文に書かれている
少年が出会ったのは、逃亡中の殺人犯だった
という文章から面白そうな感じがプンプン漂ってきます。
ストーリー的には染井為人さんの「正体」と似ている部分があるかもしれません。
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途中に見覚えのあるシーンが出てきました。
「たしかブログに感想を書いたはず・・!」と思って、過去の記事を探したところ、なんとか見つけることができました。
こういう時に感想をブログに書いていたことを良かったと感じます。
↑こちらの作品も面白かったのでオススメです。
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最後に・・
ネタバレになってしまう気もしますが、この作品では「優生保護法」という重いテーマを取り扱っています。
容疑者が罪を犯した動機については書かれていませんでしたが、おそらく自分の将来を奪ったことに対する復讐だったのかもしれません。
最後に母親へ放ったセリフの
(子どもを)欲しくはない、欲しかったんだ
p364
という言葉が、もう後戻りできない現実に悲観していることを表していると思います。
ダークな余韻を残して終わる結末は、芦沢さん作品ならではの魅力だと感じました。
興味のある人はぜひ読んでみてください。