こんにちは、もっちーです。
今回は「わたしのいないテーブルで」を読んだ感想を書いていきます。
丸山正樹さんの「デフ・ヴォイス」シリーズの4作目です。
前作の感想を書いた記事はこちら
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今回の「わたしのいないテーブルで」は、前作までとはテイストが違っているような作品だと感じました。
社会問題に注目するわけでもなく、ミステリーらしさを全面に出すこともなく。
どちらかと言えば「まわりと違うことに悩む人々」を描いたストーリーだったと思います。
荒井家が今後どうなっていくのか、作者にも分からないのが正直なところだが、
読者の皆さんの支持さえあれば、また続きを書いてみたいという気持ちは残っている
丸山正樹さんの後書きより
内容自体はとても面白かったのですが、この状態で終わってしまうと不完全燃焼な感じがします・・。
今回は2020年のコロナ禍が舞台になっていましたが、コロナが落ち着いたあとの世界で荒井家がどのようになっているのか知りたい気持ちになりました。

次回作が発売されることを楽しみにしています!


聞こえる人と聞こえない人のそれぞれがいる状況で、満たされない気持ちに悩んでいる人々が描かれています。
当事者ではない自分にとっても、孤立する苦しみについて考えさせられる作品でした。
興味のある人はぜひ読んでください。