ミステリー小説でありながら、世間にあまり知られていない社会問題にも触れているのが、丸山さん作品の特徴だと思います。
このように物語としてはテーマにするのが難しい(重い内容だから敬遠する人もいそう・・)ことを、そこまで重く感じさせないストーリーで書かれているような感じがします。
そして今回はデフ・ヴォイスの番外編(?)だと思いながら「漂う子」という作品を読んでみました(実際はデフ・ヴォイスとの繋がりはありませんでした・・自分の勘違い笑)
この作品では「行方不明になっている児童」にフォーカスを当てながら、子どもを産んで育てることへの考えなどが書かれています。もちろん物語の形式はミステリーなので、続きが気になる気持ちでスラスラと読むことができました。
自分は来年で30歳になるので、そろそろ結婚のことも考える必要があるのではないかと感じています。子どもが欲しいかどうかはまだ自分の気持ちが定まっていませんが、結婚相手を探すためには子どもについての考えも決めておかないとダメですよね。
子どもを作るとは、親になるとは、どういうことなのか考えてもらいたい。
漂う子 あとがきより
「かつて子どもだった」すべての人に。
丸山さんの作品では、あとがきに書かれているコメントが心に刺さるものが多いです。
もう自分も大人であることを改めて認識する必要があると感じました。