【感想】赤と青とエスキース/青山美智子

今回は青山美智子さんの「赤と青とエスキース」を読んだ感想を書いていきます。

青山美智子さんの作品を読むのは初めてですが、短めの小説(約200ページ)なのに深い内容になっていて読み応えがありました。

あまり本を読む機会がなかった人が読書デビューするのにぴったりの作品だと思います(そろそろ読書の秋ですね!)

裏側の紹介文に書かれていた

1枚の絵画をめぐる、5つの愛の物語
彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる

5つの短編から構成されていて、それぞれが独立した内容になっていますが、実はすべて繋がっていた…という内容の作品です。

以下の作品も似ている感じですね。

どちらも面白かったので、興味がある人はぜひ読んでみてください(リンク先は感想を書いた記事になっています)

今回の「赤と青とエスキース」は、1枚の絵画に関わる人たちの人生を描いている物語です。

最後まで読んだところでタイトルの意味を理解することができました。

もっちー

「赤」と「青」はそういう意味だったのか…!と驚きました

小説を読んでいる立場から考えると、すべての短編が同じ時期なのかな〜と思うかもしれません。

でも時間は少しずつ動いていて、今回のテーマになっている絵画も、さまざまな場所でさまざまな人に見られるようになっています。

ちょっとした些細なものごとが、時間や場所を超えて繋がっていき、最後にはみんなを幸せにする。

そのような物語のエンドロールを以下のように表現していました。

運命の仕掛け人はどこにいるか分からない。
そして本人はたいそうなことをしたという自覚がないのが
おもしろいものだとつくづく思う。

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