湊かなえさんの落日を読んだ感想を書いていきます。
ひさしぶりに読んだ湊かなえさんの作品。
心に刺さった言葉やシーンなどについて、メモを残しておきます。
目次
実際に起きたことが事実、そこに感情が加わったものが真実(p229)
裁判を傍聴したあとのセリフ。
上手く表現できないけど、なかなか深い意味がありそうな気がしました。
裁判になるような事件に限らず、日常生活のやり取りも「事実」と「真実」に分けられると思いました。
自分の場合は小さなことに不安を感じやすいけど
たとえば
- 事実→コロナが流行っている
- 真実→コロナに感染するのが怖い(という感情)
自分が不安を感じるのは、事実に対する感情があるからかもしれない。
なので事実と感情を分けるように考えれば、不安を感じる機会を減らせると思いました。
他の人たちの人生は過去と結びついた線なのに、わたしの人生は途切れ途切れの点(p238)
有名になった映画監督のセリフ。
仲の良い友達はいたけど、クラスが変わったり進学したりすると、その関係が長く続かないということ。
自分も同じだな〜と思いました。
学生の頃にすごく仲良かった人でも、社会人になってからは、ぜんぜん連絡を取り合ってない。
何しているか分からないレベル。
自分の人生も「途切れ途切れの点」になってると感じました。
でも途切れてる人生こそ普通なのでは?
ずっと続く人間関係なんて少ないと思うので、途切れ途切れであっても今の人間関係を大切にすれば良いだけな気もしました。