こんにちは、もっちーです。
青山美智子さんの「猫のお告げは樹の下で」を読んだ感想を書いていきます。
それぞれの話に出てくる登場人物たちが、みんな思い通りにいかない人生にモヤモヤした気持ちを抱えています。
通りすがった別の人を見て
あの人は悩みが無さそうな感じだな
と思いながら、自分と比較して落ち込んでしまうことがあったり。
でもその人も同じように生きづらい悩みを抱えていて・・(別の章で明かされる感じ)
ストーリーを続けて読んでいくことで、ふとした瞬間に繋がりを感じるシーンがあります。
それぞれの話が繋がっているという構成は、カフェシリーズ(?)と似ていますね。
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今回の「猫のお告げは樹の下で」では、神社を訪れた人たちが猫からお告げをもらう内容になっていて
- 1枚目:ニシムキ
- 2枚目:チケット
- 3枚目:ポイント
- 4枚目:タネマキ
- 5枚目:マンナカ
- 6枚目:スペース
- 7枚目:タマタマ
という7種類のストーリーが描かれています。
ストーリーごとに別々の登場人物がいるわけですが、人それぞれ違った種類の悩みを抱えていたり。
読む人によってどの話がグッと感じるか変わってきそうだと思いました。
ちなみに自分は「2枚目:チケット」がお気に入りです
自分が憧れているような世界なのかもしれません。
それでは最後に心に刺さった文章をピックアップしていきます。
1つ目
答えにたどりつくまで迷いながら歩く日々を人生と呼ぶ
p113
槇原敬之さんの「どんなときも」のサビにある「迷い探し続ける日々が答えになること」というフレーズと似ていると感じました。
どう生きれば良いのか模索しながら進んでいくこと自体が人生なのでしょうか。
2つ目
怖くてずっと避けていた明るい光
p280
今だけはたっぷりと浴びようと思った
興味のある人はぜひ読んでください。