こんにちは、もっちーです。
今回は「名前探しの放課後」を読んだ感想を書いていきます。
最近はとにかく辻村深月さんの作品にハマっていて、片っ端から衝動買いして読み始めています。
前回読んだのは「ぼくのメジャースプーン」です。
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今回の「名前探しの放課後」と繋がっている部分があるようで、細かい文章にも注目しながら読み進めていきました。
途中から「ピアノ」と「うさぎ」という聞き覚えのある言葉が出てきたのですが、どのように「ぼくのメジャースプーン」と繋がっているのか楽しみでした・・!
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最後になるまで下の名前が出てこない登場人物がいたので、もしかしたらこの人と関係しているかもしれないと推測したり
隠された繋がりは思っていたものに近くて満足でした。
そういえば「ぼくのメジャースプーン」で特別な力を持っている主人公も、ずっと「ぼく」という表現で書かれていて名前が明かされていませんでしたね。
上下巻で合計900ページと長めの作品でしたが、最後まで読み終わってとても心が満たされる気持ちになりました。
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物語の主人公は「依田いつか」だと思っていましたが、最後まで読み進めたことで「坂崎あすな」にフォーカスを当てた作品だったことに気づきました。
途中で中だるみしているように感じる部分もありましたが、ラストに隠された真実はとても驚くものでした。
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たくさんの伏線があったことに気づけませんでした・・
一部の人にはネタバレだと思われてしまうかもしれませんが、物語の展開は東野圭吾さんの「仮面山荘殺人事件」に似ているのではないでしょうか?
と書きながら思いましたが、これは決定的なネタバレですね・・(この記事を読んだ人に申し訳ない気持ちです)
最後に気になった文章をピックアップしておきます。
金や食料、明日の心配なんて何もしなくていのに
頭だけで勝手なことを考えて行き詰まる、勝手な絶望、慢性的な不安
p238
目の前に夢中になれるものがあれば
少なくともその間は変な考えは起こさないで済む
p363
興味のある人はぜひ読んでみてください。