こんにちは、もっちーです。
今回は「ままならないから私とあなた」を読んだ感想を書いていきます。
幼いときから仲良しだった二人の価値観は、徐々に離れていき、
そして決定的に対立する瞬間が訪れる。
正しいと思われていることは、本当に正しいのか。
読者の価値観を心地よく揺さぶる二篇。
紹介文より引用
以下の2つの短編小説が書かれています。
- レンタル彼女
- ままならない私とあなた
これからの生き方を改めて考えさせるような、強いメッセージが含まれている内容になっていました。
小出さんの解説も心に刺さりました・・!
最後に、心に刺さった文章をピックアップします。
1つ目
自分自身では制御することのできない揺らぎを引き起こしてくれるのは、
いつだって、心の中身も体の形も違う、自分ではない誰かなのだ。
「ままならないから私とあなた」より引用
1人で過ごすことが多い自分を否定するような文章・・。
たしかに新しい変化をもたらしてくれるのは、いつの場面でも他人だったような気がします。
何かしら今の自分から変わりたいという気持ちがあるのであれば、他人と触れ合うことが必要なのかもしれません。
2つ目
いろんなことが不便で嫌になるときもあったけど、 だからこそ生まれたものもいっぱいあると思う。
そして、そういうところで生まれたものの中に、今の私にとってかけがえのないものがいくつかある。
「ままならないから私とあなた」より引用
まさに生成AIが流行っている今の時代に対する警鐘のように感じました。
不便な世界だったからこそ、苦労しながら手に入れたものに大きな価値を感じられるのではないでしょうか?

考えさせられる文章が多い作品でした
興味のある人はぜひ読んでみてください。