こんにちは、もっちーです。
前から気になっていた宮部みゆきさんの「火車」を読んだ感想を書いていきます。
なんとか1日で読み終わりました・・(つぎは模倣犯を読みたいと考えています)
作品の紹介文には「クレジットカードによる破産をテーマにした社会派ミステリ」と書かれていました。
社会派ミステリーと言えば、中山七里さんの作品などが有名ですよね。
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【感想】境界線/中山七里
今回は「境界線」を読みました。 東日本大震災で行方不明になった人の戸籍が勝手に使われている・・という内容の物語になっています。 いわゆる社会派ミステリー(社会…
中山七里さんの「境界線」と同じように、宮部みゆきさんの「火車」でも戸籍を利用して新しい自分になろうとする姿が描かれています。
ただ「火車」の方では、生きることへの渇望が大きく渦巻いているような印象を受けました。
自分の過去を消さなければ、この世の中では生きていけない。
このように考えた女性の悲劇的な人生を描いている作品だと思います。
そしてスッキリとした気分にならない終わり方が、とても自分好みな結末でした・・!
おそらく幸せな未来には繋がらないバッドエンドな終わり方だと思いますが、どこかに明るい世界が待っているような将来を感じたり。
ものがたりの続きを自由に想像するチャンスを読者に与えてくれるような作品だと思います。
ミステリー好きの人にはぴったりの1冊。ぜひ読んでみてください。