【感想】鍵のない夢を見る/辻村深月

こんにちは、もっちーです。

今回は「鍵のない夢を見る」を読んだ感想を書いていきます。

最近は辻村深月さんの本ばかり読んでいるような・・。

最近読んだ本

大学生の頃に読んだときはハマらなかったのですが、大人になってからは「面白い作品が多いな〜」と感じるようになった作家さんです。

自分の感性が変わったのでしょうか?

たとえば「かがみの孤城」は、自分が子どもの頃に読んでおきたかった・・と後悔するほど魅力的でワクワクする作品でした。

「鍵のない夢を見る」の帯表紙・・もしかして関連性のある内容?

今回の「鍵のない夢を見る」は5つの短編集で、それぞれに闇を抱えた女性が主人公として書かれています。

すべての短編がバットエンドな暗い終わり方をしていて、湊かなえさんや道尾秀介さんなどのダークな後味が好きな自分にとっては、かなり心に刺さる作品でした・・!

本の解説に書かれているように

地方の町でささやかな夢を見る女たちの暗転を描く

現状では満足できない女性たちが、自分の欲望を前にして道を踏み外してしまい、幸せを得られないまま終わるストーリーになっています。

自分がとくに好きだと思ったのは「芹葉大学の夢と殺人」という短編で、振り回され続けたあとで女性が選んだ終わり方に心を打たれました。

誰も幸せにならないバッドエンドな物語が好きな人にとっては、とても楽しめる作品だと思います。

ひさしぶりに心を揺さぶられるモヤモヤした気持ちになりました。

興味のある人はぜひ読んでみてください。

著:辻村深月
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