こんにちは、もっちーです。
今回は「ひこばえ」を読んだ感想を書いてきます。
まずはタイトルの「ひこばえ」という言葉の意味を知らなかったので、インターネットで調べてみました。
「ひこばえ」とは?
切り株や木の根元から出る若芽
goo辞書より引用
このような芽のことを「新しい命」に連想させて、人と人との繋がりにフォーカスを当てている作品になっています

とても心が温まる感動作でした・・!
やっぱり重松清さんの作品は良いですね。
ミステリー作品のようにハラハラした展開を楽しむことはできませんが、自分の生き方と照らし合わせながらじっくりと小説のストーリーに没入できるのが魅力だと思います。
もともと小説を読むきっかけになったのが重松清さんの作品なので、とても感慨深い気持ちになっています。
重松清さんの長編(しかも上下巻にわかれているもの)を読むことは、大学生の頃に「カシオペアの丘で」を読んだとき以来かもしれません。
とても壮大なストーリーに感動した記憶があります。
まだ大学生だった自分には理解できないような、人間同士の深い繋がりが描かれていました。
そして今回の「ひこばえ」を読んでいる今は、これからの人生をどう生きるか悩んでいる30歳です。
今後の生き方について考えさせられる内容でした・・。
最後に心に残った文章をピックアップします(たくさんあるのですが特に良かったものだけ・・)]
1つ目
やりがいとか生きがいっていうのは
誰かに「ありがとう」と言われることなのかもしれない
「何もしなくていい」とは、「誰からも感謝されない」と同じ意味ではないのか
下巻 p304
2つ目
理由がなんであろうと
泣きやんだあとに胸がすっきりしているのなら、それは幸せな鳴き方なのだ
下巻 p392
私も、大切な人を見送るときはそんな涙を流したいし、そんな涙で見送られたい
興味のある人はぜひ読んでみてください。