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【感想】光待つ場所へ/辻村深月

こんにちは、もっちーです。

今回は「光待つ場所へ」を読んだ感想を書いていきます。

扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。

紹介文より引用

辻村さんの他作品に出てくる人物のアナザー・ストーリーのような短編集になっています。

こちらの作品です
  • 凍りのくじら
  • 名前探しの放課後
  • スロウハイツの神様
  • ぼくのメジャースプーン
  • 冷たい校舎の時は止まる
  • (他にもあるかも・・!)

ちょうど少し前に「冷たい校舎の時は止まる」を読んだので、そこに出てくる登場人物(清水あやめ、榊、チサト)の世界を知ることができて面白かったです。

榊とチサトに関する話は文庫本の書き下ろしになっていて、今は2人とも違う場所にいるのにもかかわらず、当時の気持ちが繋がっていることに感動しました。

このように辻村深月さんの他作品と深く関わっている内容が多く、「光待つ場所へ」はそれぞれの作品と合わせて楽しむことができる1冊です。

成長して大人になった姿だったり、あるいは小さい頃の姿だったり、登場人物のさまざまな一面を見つけることができます。

文庫本の解説は朝井リョウさんが担当されていました。

自分は人と違う、特別だと思いたくて仕方がなかったあの頃。

というよりも、自分は特別であるのだと、すとんときれいに思い込むことができていたあの頃。

解説より引用

思い出したくないのに、ふと確認してしまうような痛み、

誰にも見られたくないはずなのに垣間見えるようにしていた本音、

自分だけが気づいているようで本当はみんなが気づいていたかもしれないこと。

解説より引用

辻村さんの作品には、このような心に隠されていた本当の気持ちを、容赦なく晒してしまう力がある、と書かれていました。

たしかに自分の過去にも当てはまるようなシーンが多く書かれていた気がします。

もっちー

過去を振り返るきっかけにもなる内容ですね

辻村深月さんのファンなら絶対に楽しめる1冊だと思います。

興味のある人はぜひ読んでみてください。

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