こんにちは、もっちーです。
今回は「愚行録」を読んだ感想を書いてきます。
幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。
隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる「事件」と「被害者」。
理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。
紹介文より引用
関係人物へのインタビュー(?)形式で進んでいく展開は、「不等辺五角形」に似ていると感じました。
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不等辺五角形では、仲の良いクローズドな関係の中で起こった事件について、それぞれの関係者が自分の考えを話していきます。
一方で、今回の「愚行録」では、被害者となった家族と何かしらの関わりがあった人たちに対して、被害者のことをどのように思っていたかインタビューしていく形になっていました。
少しずつ被害者家族の本性(?)が明らかになっていき、最初に感じた印象とは違って「恨まれる理由があるかもしれない」と思うようになってきました。
インタビューに答える人それぞれが違った印象を話しているんですよね。

実際にインタビューをしている人物は「この事件を本にするため」という目的だと話していますが、「本当の理由は違った」ということが最後に明らかになります。
登場人物それぞれが「愚かな行動」をしているのですが、このインタビューする人物(+その妹)こそが一番の愚かな本性を隠し持っていました。

この結末が衝撃的すぎて震えました・・!
道尾秀介さんや湊かなえさんの作品に代表される「イヤミス」が好きな人には、絶対に楽しめること間違いなしの1冊です。
興味のある人はぜひ読んでみてください。