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【感想】駅物語/朱野帰子

こんにちは、もっちーです。

今回は「駅物語」を読んだ感想を書いていきます。

ほんの少しの勇気とともに差し延べた手が

それだけで誰かの人生を変えることもある

p71

この表現がぴったりな心温まる作品でした。

自分を助けてくれた人に出会うため、駅員として働くことを決める。

そして、次は自分が助けてくれた人たちに手を差し延べる、といった小さな心遣いが繋がっていくストーリーになっていました。

https://twitter.com/mnao_daily/status/1916001716098765288

2018年に放送された吉高由里子さん主演の「わたし、定時で帰ります」は、朱野帰子さんが書かれた作品だったようです。

とても面白くて毎週の放送を楽しみにしていた記憶があります。

今回の「駅物語」でも同じように、どちらも働く人にフォーカスした内容になっていて、自分とは違った仕事をしている人の生きがいや悩みを知るきっかけになる作品だと思いました。

帯の表紙

最後に心に残った(というか現代を風刺しているような)文章をメモとして残しておきます。

AIによって仕事が置き換わるのも遠くない未来だと感じました。

ストレスに耐えられない者

コミュニケーションが不得手な者

マルチタスクな業務に対応できない者

スキルアップの努力をしない者

どれも置き換え可能な、特別な何かを持たない人間だ

彼らは単純労働に就く代わりに、個性を封じられて労働力の調整弁となる

p265

置き換えられないようにするためにも、「自分が今やるべきことを考えなくては・・」と焦る気持ちになりました。

興味のある人はぜひ読んでみてください。

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