【感想】ツナグ/辻村深月

こんにちは、もっちーです。

今回は「ツナグ」を読んだ感想を書いていきます。

2作品あるので続けて読んでみました(まずは1作品目の感想です)

https://twitter.com/mnao_daily/status/1913191961542156729

死んだ人と会って話をできるという設定があり、

一方でダークな終わり方になっている、ちょっとした悪意がきっかけで不幸なことが起こる「親友の心得」という話がお気に入りです。

その前の2話がどちらも感動系だったので、今回も同じかと思いきや、まさかの不幸な結末が待ち構えているイヤミス的な展開で・・。

この物語のメインにもなる「使者(ツナグ)」の姿が明らかになる話でもあり、それぞれの短編の中でも重要な位置付けになっているストーリーだと思いました。

それでは気になった文章をピックアップします。

音も匂いも、それが身近にある時には1度だって意識したことがないのに

間を空けて戻ってくると、こんなにも一気に記憶が巻き戻されていくものなのか

p127(長男の心得)

私は自分がしたことを、彼女に対して思った感情を

一生抱えて誰にも告げてはいけないのだ。

きれいな気持ちで旅立っていこうとする彼女の足を

私の身勝手が引き留めるのは許されない

p216(親友の心得)

最後にちょっと重い内容のツイートを。

自分は身近な人の死に慣れてないと思いました。

物語としては面白く読めた一方で、これからの人生について不安な気持ちを感じてしまったり。

改めて小説が持っているメッセージ性を強く感じた1冊でした。

興味がある人はぜひ読んでみてください。

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