こんにちは、もっちーです。
今回は「ユージニア」を読んだ感想を書いていきます。
これまでに恩田さんの作品では
- ネバーランド
- 夜のピクニック
この2冊しか読んだことがなかったので、てっきり「青春系」の作品が多いのだと思っていました。
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しかし今回の「ユージニア」を読んで、ミステリー系の作品もあることを知って驚くことに。
唯一の生存者は盲目の美少女
という解説文を見て、東野圭吾さんの「天使の耳で」という作品を思い出しました。
事件に居合わせた唯一の人物が、聴覚に障害を持っているという状況。
「その人物の証言はどこからどこまでが真実なのか…もしくはすべて嘘なのか…」
といった感じで警察の捜査が翻弄されていく展開です。
ただミステリー作品としては微妙だと感じてしまう場面もありました。
玄関に置かれたミニカーだったり、事件が起きる直前にかかってきた謎の電話だったり。
謎をほのめかすような表現が多くあったにもかかわらず、そのほとんどが伏線回収されずに終わってしまいました。
なおもち
伏線回収が好きな自分にとっては物足りなく感じることも・・
最後に良いなと思った表現をメモしておきます。
恐怖は信憑性を高めるスパイス
p17
適度に振りかければ話をもっともらしく見せられる
インターネットの普及によるデマ情報みたいな感じですよね。
人を動かすためには「恐怖心」を煽るような発言をするのが効果的というわけでしょうか。
興味のある人はぜひ読んでみてください。