こんにちは、もっちーです。
川村元気さんの「四月になれば彼女は」を読んだ感想を書いていきます。
読むきっかけになったのは葉月のラジオです。
今年の12月末でラジオが終わってしまうため、これまで紹介された本はすべて読もうと思って「四月になれば彼女は」を買いました。
これまでの自分では手に取らなかったような本に触れることができて、新しい世界に入るきっかけを与えてくれたラジオだったと思います。
それでは物語の感想を書いていきます。
ストーリー全体を通して自分が感じたことは
自分が好きなものを誰かにも教えたい、自分の考えを共有して話し合いたい
という欲望から好きという気持ちに繋がっていくのではないでしょうか?
これは恋愛に限ったことでなくて、生きている意味が見出せなくなった時にも、この気持ちと向き合うことで見つけられる何かがあると感じました。
ちょうど同じタイミングで仕事への不満を感じている、自分にとって改めて考える時間を取るべきだと思わせてくれる内容でした。
もちろん生活費を稼ぐために仕事をする必要がありますが、自分のやっていることが「誰かのためになっている」という感覚が大切だと思います。
気になった文章をピックアップ
最後に自分の心に刺さった文章をまとめていきます。
そろそろ結婚して家族を持った方が良いのかな・・と固定観念に影響を受けている29歳 男性(彼女なし)の立場だと、考えさせるようなセリフで溢れていました。
ぜんぶ諦めてしまえば
時間のほうが自分に合わせてくれるようになる
p49
ほとんどの人が結婚やセックスに期待しすぎているように思えます
それらが自分を幸せにしてくれるものだと勘違いしているというか
p99
みんな他人が作り出した価値観に敏感すぎるんです
男女が恋愛するということが前提の時代は、もう終わったと思います
p100
「動物から見て、僕たち人間はどう見えますか?」
「僕ら以上に君たちは退屈そうだ」
「そうですかね?」
「ああそうさ、檻の外にいるのに、まるで自由に見えない」
p190
愛を終わらせない方法はひとつしかない
それは手に入れないことだ
決して自分のものにならないものしか、永遠に愛することはできない
p198
興味がある人はぜひ読んでみてください。