こんにちは、もっちーです。
奥田英朗さんの「ナオミとカナコ」を読んだ感想を書いていきます。
全体の構成は2つに分かれていて、登場人物のナオミとカナコそれぞれの視点から物語が進んでいきます。
それぞれの内容
- 前半:ナオミの章 → 夫の殺害をするまで
- 後半:カナコの章 → 犯行を隠しながら生活する
といった感じで、メインで登場する2人が協力して完全犯罪をこなしていくストーリーになります。
後半はまさに「逃走劇」といった言葉がぴったりだと感じるような、ハラハラする展開だったので一気に読み進めてしまいました。
最後の終わり方がハッピーエンドともバックエンドとも想像できるような、はっきりとした結末が明かされない形になっていました。
主人公たちはどのような未来を過ごすことになったのかな・・?
このように物語の続きを読者に想像させるような終わり方は、どこか「家シリーズ」と似ている部分があると感じました。
【感想】家シリーズ/奥田英朗
さまざまな家族を舞台にした短編小説。 はっきりとした結末で終わる形ではなく、その後のストーリーを読者に想像させるような構成になっています。 登場人物の未来を考…
家庭内の問題という点も似ていますね。
- 読み応えがあるものが好き
- 物語の結末を自分で想像したい
このような作品に好きな人であれば、奥田英朗さんの「ナオミとカナコ」も絶対にハマると思います。
ぜひ読んでみてください。