歌野さんの作品と言えば、映像化が難しいトリックを使った「葉桜の季節に君を想うということ」が有名だと思います。
今回はそこまで深いトリックではないですか、主人公の心に負った闇の深さを感じられるダークな気分になる作品だと感じました。
ここからはネタバレに繋がる内容を書いているので、まだ読んでない人は注意してください。
物語の終盤から大きく展開が進みます。
最後の章まで進んだら「あ〜登場人物の過去が繋がってる系か〜」と思いました。
でもそれで終わるわけではなく、さらに疑いが残されていることが発覚…。なにが正しい事実だったのかは作品内で語られず。
メインの登場人物の心情がまったく明かされないので、お互いがどのような考えで行動を起こしたのか自分なりに考察するのが楽しめる作品でした。